麺従腹背

蒙古タンメン中本 新宿店@新宿区西新宿

(公開: 2016年08月16日)

麺  ★★★★★☆/中太ウェーブ

スープ★★★☆☆☆/激辛麻婆、鶏ガラ、野菜

総合 ★★★★★☆☆

 
ついに!
ついに!!!
ついに本日、禁断の扉を開けることに!
ワタクシは元々、辛いものが得意なわけでも好きなわけでもありませんでした。
しかし、ある時ダイエットをしていた時に、嘘か本当か分かりませんが、辛いもの食べると痩せると聞き、辛いものを食べるようになりました。
 
いつの間にか初めて中本で蒙古タンメンを食べてから、5年の月日が経ちました。
今まで蒙古タンメン→五目蒙古タンメンへと、辛さを徐々にレベルアップして、何度もカップラーメンの北極を食べて、トレーニングを積み重ねてきました。
 
お店での北極らーめんを食べるには、相当な勇気がいるものです。
今日のチャレンジの舞台は西新宿の中本さんです。券売機の前に立って、いざ北極ラーメンのボタンを目の前にした時、弱い自分が顔を出す。
「今日も、美味しい美味しい五目蒙古タンメンの方がいいのではないか?」と・・・。
甘い囁きに打ち勝つのは、いつだって自分自身しかいないんですね。
 
何年もトレーニングをしてきたので、自分を信じることにしました。
腹を決めて北極ラーメンのボタンを押します。
店員さんに食券を渡すと、「北極は一番辛いやつですよ。大丈夫ですか?」と聞かれます。
 
今ならまだ間に合う。
可愛らしく「やはり蒙古タンメンにしてください。」と。
今なら、まだ言える。
 
しかし、「大丈夫です。」とプライドで押し切りました。
運ばれてくる間は、まさに戦いの前の静寂ですね。
そして、ついにヤツが運ばれて来た。
 
蒙古タンメン中本さんの最強クラス「北極」とご対麺!

普段、らーめんはスープから味わう派ですが、今日は先手必勝ですぐさま天地返しを繰り出しました。
やはり、緊張の舞台では先手は、勝利の方程式です。

一口らーめんをすすります。
いや、すすれない。
辛さが喉を刺激して、いつものように麺をすすれない。
カップラーメンの北極とはレベルが違います。
当たり前ですが、すごく辛いです。
こんもりと盛られた茹でたもやしは、もはやウイスキーのロックを飲む時のチェイサー的な役割です。
サッカーでいえば、ハーフタイムのようなものです。
 
水を飲むと、さらに辛さが倍増です。
水を飲むことは早々に諦めました。
しかし、なんだろう。ここまで辛いと旨みや味の濃さなどを識別する神経が麻痺して、よく分からなくなってしまうけど、いつも以上に明らかに麺が美味いと思えました。
その時、勝ちを確信しました。この勝負いける。
確かに辛いけど、美味しいんです。
この、途方もない辛さの奥で、美味しいがちゃんと手を振ってくれているんです。

この恐ろしいほどの赤さ。
スープは完飲できませんでしたが、美味しく頂けました。
オリンピック級の感動をありがとうございました。
ごちそうさまでした。
 
やはり、次は安心していつも食べれる五目蒙古タンメンかな。笑