珍々亭@武蔵野市境
麺 ★★★★★☆/中太縮れ麺
スープ ー
総合 ★★★★★★☆
オーダー:油そば 並
今日は武蔵境駅が最寄りの珍々亭に初訪問です。
店名的にはまるで町中華のようなお名前。てっきり町中華だと思い店に向かいます。店の風貌も年季が入っていて老舗感が滲み出ています。
しかし、店の前で油そばのお店だと知り、少し躊躇してしまいます。胃袋は完全に町中華のモードにギアが入っていますが・・・
しかし店の前で情報を調べていると、どうやら油そば発祥のお店とされているようです。
創業が1957年らしいのですが、そんな昔に油そばが存在していたことさえワタクシは知りませんでした。
せっかくここまで来たので当然入店です。12時ジャストくらいに訪問しましたが、既にお客さんで賑わっています。
続々とお客さんが入れ替わり、お店を出るときには少し列ができていました。
駅からも少々離れているのに、大変な人気のようです。
メニューは思っていたよりも多く、ラーメンやワンタン、チャーハンなどもあります。
でも、今回は最初なのでお店の定番、油そば並850円をオーダーしました。
カウンター6席、テーブル4席で厨房は奥にありカウンターからはよく見えません。
しかし麺上げは平ザルで、サッサッと心地よい音が聞こえてきます。
そして、待つこと10分ほどで油そば並とご対麺!
油そばは発祥の店と言われるだけの貫禄。全ては麺とタレで勝負と言わんばかりです。余計なものは何一つとしてありません。
早速、まぜまぜして一切の調味料を加えずに頂きます。
運ばれてきた時から判っていましたが、混ぜているとけっこうなボリュームだと気づきます。そして醤油の良い香りが漂います。
タレは濃い目の色をしていますがそこまで塩味は強くなく、ラードで覆われ適度なまったり感で全体的にはまろやかで割とあっさり目な感じで食べやすいですね。
麺は油そばにしては細めの中太縮れタイプ。三鷹の丸八製麺所の麺とのこと。もっちりとした食感。
噛むほど小麦も感じ、醤油ベースのタレと絶妙にマッチします。全くもって、くどさが無いので箸が進みます。
チャーシューは、ミシッとした肉感があり少し固め。というより、昔ながらというべきでしょうか。非常に好みです。
そして、シンプルな一杯に色彩の華を添えるナルト。あとは、メンマです。
途中からラー油を出してアクセントを出します。
最後に酢をかけると、よりサッパリとします。これはこれで美味しいです。ただ、酢がなくても元味が美味しいので、個人的には十分に元味を楽しんでから終盤の味変で投入したいアイテムですね。
大盛りでも全然食べれるくらい、並盛りはあっさりと完食してしまいました。
食べた後も全く胃が重たくなかったですね。歴史を感じることができ大満足です。
ごちそうさまでした!
この味を戦後わずか12年後に提供していたと考えると驚きます。 油そばもどんどん進化していますが、全ての原点がここにあると思うと感慨深かったです。