麺従腹背

麺屋 ようすけ本店@栃木県佐野市

(公開: 2022年07月29日)

麺  ★★★★★★/自家製手打ち中太縮れ麺

スープ★★★★★☆/鶏 豚 羅臼昆布 煮干し他

総合 ★★★★★★☆

オーダー:限定塩ラーメン

 

本日は以前から計画を立てていた栃木県佐野市に行ってまいりました。

佐野市と言えばやはり佐野ラーメン。有名なご当地ラーメンですね。

 

佐野ラーメンで今、最も勢いがあるのは本日お邪魔した麺屋ようすけ。若き店主が佐野市にオープンして瞬く間に有名になったお店です。

せっかくの佐野市ですから、総本山に突入です。ちなみに、佐野市内には2店舗あります。

 

到着は土曜日の昼12時頃。

既に並んでいて10人待ちほど。外に椅子が用意されているので、座って待ちます。暑い中の外待ちは辛いですが、美味しいラーメンのためならと辛抱強く待ちます。

店内に入ると、地方らしく広々とした空間です。座敷もありファミリーもゆっくり食事ができそうな雰囲気です。

 

外でメニューを見て決めていました。

期間限定が延長中とのことですので、オーダーしました。

あとは、この地方では定番のもつ煮450円を併せてオーダーしました。

 

店内に栃木県のラーメン雑誌を発見。

ページを開いた瞬間

もつ煮の登場!

大きい大根や人参。そして、モツの量もかなり多いです。

味染み抜群の野菜たちと、柔らかくクセのないモツ。

 

もつ煮をつまみながら雑誌を開くと、まさかの限定塩ラーメンとスピードご対麺!

麺男 dism
麺男 dism

驚くほど早い提供です。人気店ならではの高回転率。
運ばれてきたラーメンは透き通った塩ベースのスープと、背脂、大きめのチャーシューが目を引くビジュアル。
良い意味で佐野ラーメンらしからぬ、豪華な一杯です。

佐野ラーメンといえば、鶏豚の優しいシンプルなスープというイメージです。

個人的にはある意味、やや物足りなさを感じるスープですが、ここのスープは羅臼昆布や伊吹いりこが全開の出汁重視のテイスト!

鼻を抜ける感じがたまらないです。

 

そこに背脂のコクが加わり、より深い味わいに。

麺は佐野ラーメンといえば!の青竹手打ちラーメン。

青竹での麺作りは3年かかると言われています。

しっかりとしたコシと、モチッとした食感もあって美味しい麺です!平打ちの中太麺は、すすり心地も良くて素晴らしい。

 

今まで食べた佐野ラーメンは、やや柔らかめな麺が多かったのですが、伝統を守りつつのちゃんと現代に合わせた感じでしょうか。

 

手打ちで打った後に1日寝かせることによって、伸びにくくコシがでるようです。

チャーシューはホロっと、柔らかい食感。脂身もしっかりあるタイプで、チャーシューの脂の旨味がスープに染み出します。

 

麺量がそこそこありましたが、もつ煮も全部食べきりました。

 

やや柔らかめな麺やシンプルすぎるほど澄んだスープは、ある意味では佐野ラーメンの特徴と言えます。

その佐野ラーメンのイメージと、今までの常識を覆す一杯でとても美味しかったですね。

 

ごちそうさまでした!

麺男 dism
麺男 dism

麺屋ようすけのオープンは2012年。
修行先は同じ佐野ラーメンで有名な田村屋の4番目の暖簾分け独立店です。東京ラーメンストリートや、ラーメンWalkerキッチンに出店するなど活動域が広く、佐野ラーメンの魅力を全国に発信し続けています。